本日の中国語 講座です
社員一人ひとりの持つ総合能力のことです。
現代の複雑化した環境においては、武器になるのは徹底的に鍛えられた個人の長所になります。
企業やリーダーは、個人の長所・特性・持ち味を発見し、そのよさを鍛えるシステムを構築する必要があります。
また、忘れてはならないのは、良知の発揮であり、その基盤と長所を融合させることで、個人力の向上を図っていくことが大切です。
ある企業は、営業担当者の研修会で、全員が百の長所を出すというテーマに挑戦しました。
自分一人で百の長所を出せた人は誰もいませんでした。
次に、互いの長所を出し合いました。
すると、不思議なものですが、他人の長所をアドバイスすることで、あるいは受けることで気づきを得て、全員が百の長所を明確化できたのです。
このプロセスを通して自分の特性を再認識したことにより、営業担当者の目の輝きが変わりました。
それは、同社の社長が「こんな生き生きとした姿は見たことがない」と驚嘆するほどの変化でした。
組織の持つ能力を表しています。
組織の持つ価値観ととらえていただければいいと思います。
自社ならではの人に対する考え方であり、その考え方を行動に変換したものが組織の力です。
特に顕著に現れるのは、個人力のみでは勝てない場面における周囲のメンバーの行動です。
この場面でメンバー同士がどのような行動を取るのが自社らしい価値観なのか、じっくり見つめて明確化を図っていただきたいと思います。
また、この価値観を文字にして整理することも大変有効です。
私の持っている組織イメージは「動物園」です。
既に述べたように、私は、人間は必ず何らかの才能を持って生まれてきていると考えています。
一人ひとりに得意分野や持ち味があり、それぞれに固有の活かされ方があるということです。
したがって、部下がどのような持ち味を持っているのか、どのような価値観を持っているのか、そのことをきちんと見つめる努力をしていかねばなりません。
部下の持ち味を引き出し、徹底的に鍛え、伸ばすことが、リーダーの役割です。
そして、究極の組織イメージは「楽しい動物園」なのです。
キリンはキリンの持ち味を知り、キリンの中のキリンを目指す。
カバはカバの持ち味を理解し、カバの中のカバを目指す。
それぞれの持ち味を活かした組織にしていくことです。
私は、間違っても「T経営の人材はこうあるべきだ!」といった操作主義で、モデル人材をつくろうとはしません。
これをやると、動物園ではなく、高崎山のサル山になってしまいます。
ところが、得てして人間は自分のことは見えないもので、違った動物になろうと努力をするのです。
実際にそういった勘違いをする部下もいます。
そのようなとき、私はよほど大きな勘違いでない限り、いったんはチャレンジする姿を見守ります。
やる前から「やめたほうがいい」と止めることはほとんどありません。
なぜなら、「苦手」にチャレンジすることで、初めて「得意」がわかってくるということもよくあるからです。
また、逆にチャレンジしてみたら、本人の見えなかった持ち味が出てくる場合もあります。
したがって、チャレンジしたいという意思がある場合は、私は部下に対して「オールイエス」で答えます。
そのチャレンジは、今後の職業人生において必ずプラスになると信じているからです。
そして、それらのプロセスを通じて、自分の特別な才能に気づくものだと思っているからです。
私はそうした試行錯誤を通し、さまざまな個性を持つメンバーで構成された、楽しい動物園をつくり上げていきたいと思って、多様性のあるメンバーとのやり取りを楽しんでいます。
忘れてはならないのが日本人力です。
今、日本人は、日本人として生まれ持ったすばらしい長所を忘れつつあるような気がします。
「信頼」「思いやりの心」「親切」。
これらは、われわれが先祖から受け継いだ農耕民族としての力であり、われわれの財産なのです。
この力を再認識し、きちんと磨いて継承しなければなりません。
中でも、特にすばらしい財産は「規律・礼式」だと思います。
この日本人力を再構築し、個人力・組織力と融合させることで、人材進化を遂げてください。
若いころ、当時の上司から「君はハングリー精神がない」と言われたことがあります。
そして私とご自身を比較し、「俺はハングリー精神の塊だ。
お前は甘い」と何度も言われました。
あるとき、その上司の子供のころの話を聞く機会がありました。
その体験談は、私の想像を超えたものであり、本当の意味でのハングリー精神がどのようなものかを実感できた気がしました。
確かに私は、「甘い人間である」と言われる通り、その上司ほどの貧しい生活をしたことがありませんでした。
とはいえ、決して裕福な生活を送ったわけでもなく、普通の生活レベルで子供時代を過ごしてきたと思います。
その上司は、どのような場面においても常に問題点や課題を見つける能力に長けた人でした。
すべてにおいて、不十分な点や問題点を瞬時に見つけて、大声で怒鳴るのです。
その問題点を見つける能力は、コンサルティングの場面でもいかんなく発揮され、そして改善の処方筆は、的確ですばらしい内容でした。
同時に、部下に対しても問題点を指摘し、「命がけで仕事をやれ」というのが口癖でした。
そして、その発言の通り、自ら命をかけて仕事をしている人でもありました。
私は「ハングリー精神がない」ことに引け目を感じ、「自分は甘い人間なんだな」という思いが、自分の心に残っていました。
その後、二十年あまり経ち、いつしかその思いは心の奥底に眠ってしまったのでしょう、特にそういったことを考える場面はありませんでした。
日本は不景気とはいえ、世界水準では最高に豊かな国であることに間違いはありません。
同時に、「ハングリー精神」という言葉自体がほとんど死語になりつつあります。
したがって、ハングリー精神を持って仕事に取り組む人間自体が少なくなっていくことも間違いありません。
では、そのハングリー精神に変わり得るものは何でしょうか?ハングリーだから、豊かになるために必死で頑張るという以外の、頑張る理由は何かあるのでしょうか?その理由が見つけられず、定職に就かない人も多いようです。
しかし、ハングリー精神を持たない限り、本当に人は成長できないのでしょうか?ある企業の研修会で、久々にこの言葉について考える機会がありました。
若手社員に、なぜ仕事を頑張るのかと聞くと、「地域社会の人たちに感謝の気持ちを表現したいからです」と胸を張って答えてくれたのです。
「両親に対する感謝の気持ちを、いい仕事をすることで恩返ししたい」というような意見もありました。
このやり取りを聞くうちに、私は、「ハングリー精神」のことを思い出しました。
そうか、「感謝の心からの意欲」というものがあるではないか。
それが私の求めていた答えであったことに気づいたのです。
この感謝の気持ちを大切にして、さらに夢を持って取り組んでいこう。
そのことに初めて気づかせていただいた、意義のある研修会でした。
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